森の取り組み
「びわこ地球市民の森」づくりについて
私たちは、地球という環境の中で生き、生かされています。 しかし、その地球は温暖化の進行で急激に環境が変化し、人間をはじめ多くの生物が将来、その生存さえもおびやかされかねない状況になっています。 このため、地球温暖化の大きな原因である二酸化炭素の排出を抑制することが国際的な課題となっており、二酸化炭素を吸収する緑の保護と再生は世界各地で取り組まれています。
滋賀県においても、このような緑を再生するための事業に野洲川の廃川敷地を活用して県民の皆様と共に取り組むことにしました。
そして、県民はもとより、下流府県の人々や、できれば海外の人々にも参加してもらえるような息の長い植樹活動として展開してきました。
森づくりのスタート
びわこ地球市民の森では、森づくりのスタート以来、次の宣言を基に、毎年植樹や育樹を進めています。
◆ゾーニング
○出会いのゾーン(エントランス・シンボルエリア)→多様な森へのいざない、人と森との出会いの場
○里の森ゾーン(森の環境学習フィールド)→四季の花や緑、木の実のある森の観察フィールド
○ふれあいゾーン(水辺の環境学習フィールド)→流れ、池、湿地と森の生態観察ゾーン
○つどいのゾーン(集いと交流の広場)→多彩な遊び、活動のできる集いと交流の広場
○ふるさとゾーン(現況保全のエリア)→かつての野洲川の河畔林(河原などに自生していた高木の
林)が残されたエリア
21世紀最初の「みどりの日」となった平成13年(2001)4月29日に「滋賀県植樹のつどい」を実施し、森づくりのスタートが切られました。
県内外から約3,500人が参加し、高木苗木8,000本あまりが植えられました。
【国土交通省資料よ】
これまでの森づくり
「びわこ地球市民の森」づくり宣言
「びわこ地球市民の森」は、平成13年(2001)4月に約3,500人の参加者により、高木苗木約8,000本が植えられました。 その後、毎年植樹され、平成25年11月をもって高木苗木の植樹活動は終了しました。 これまで
45,994人により、高木苗木16,0967本が植樹されています。
なお、平成26年11月に行われた「つどい2014」では、低木苗木、山野草が植えられ、四季折々に花を咲かせています。
廃川敷地に苗木の植樹から森づくりがスタート
3,500人の手で8,000本の苗木植栽が完了
びわこ地球市民の森 〜つどいゾーン〜
◆県民との協働による「森づくり」のコンセプト(基本理念)
この森は、次のようなコンセプトでつくっています。
1)県民をはじめ、企業・団体・県外など、多くの皆さんとの協働による森づくり
2)昆虫や野鳥など様々な生きものが共存できる豊かな森(ビオトープ)の創造
3)いろいろな楽しみ方ができる照葉樹・落葉樹・混交の森、そして広々とした原っぱ
この森は、野洲川の廃川である細長い敷地を利用してつくることもあって、いくつかのゾーンに分けて、それぞれのゾーンの特徴を次のように設定しています。
これからの森づくり
平成13年(2001)春の植樹活動のスタートから下草刈りなどの育樹を始め、3、4年後には木々の生長や樹林密度などを考えて、サポーターやボランティアの皆さんと共に、間伐や枝打ちも始めました。 平成27年度現在で、最初に植えた木は14年を経て、樹齢も16年になり、12mを超える木も出てきました。 今後はさらに間伐などの育樹活動を進めながら、低木・山野草などの植栽もして、「豊かな森」をつくっていきます。
【森の概要】 森の総面積:42.5ha 延長:3.2km 幅:100〜200m