「森」の整備状況

びわこ地球市民の森の概要図

 「びわこ地球市民の森」は、旧野洲川南流の廃川敷 約42.5haを活用して湖南平野
ではほとんど失われてしまった緑の森を再生する試みとして、2000年(平成12年)
から県営都市公園事業として整備を進めてきました。

 敷地が細長い(総延長3.2
km)廃川敷地だったこともあり、それぞれの地区の位置、
地形、景観、整備方針などを考慮し、上流側から「出会いのゾーン」、「里の森ゾーン」、
「ふれあいゾーン」、「つどいのゾーン」そして一番下流側を「ふるさとゾーン」の5つ
のゾーンに区分して整備を進めてきました。


 2001年度で、「つどいのゾーン」の大半(約5.0haのうち4.4ha)を整備し、
2002年7月にオープン(供用)しました。主な整備内容は、苗木植樹地13
,000
u、広場9
,700u、「森づくりセンター」などです。

 その後、2005年4月に「ふれあいゾーン」(約6.7ha)がオープンしました。
 たまりや中州のある水路沿いに植樹地を配し、将来的に森の生態観察と水辺の環境学
習の場になっていきます。主な整備内容は、苗木植樹地18,000u、広場7,200u、
ふれあい池(人工池)1,300u、ビオトープ水路(延長530m)などです。

 ついで、2007年4月に「出会いのゾーン」(約6.8ha)がオープンしました。
このゾーンは浜街道(国道477号)に接して森の入口(エントランス)に当たります。
主な整備内容は、苗木植樹地11,000u、比良山系、比叡山、さらには三上山や八幡山
も一望できる出会いの広場9,700uなどです。

 さらに、2007年度から「里の森ゾーン」(約12.9ha)の整備がはじまり、
2010年4月にはそのうち5.8
haが、また2012年3月に6.5haがオープンしまし
た。2013年9月末には「新・森づくりセンター」の新築工事が完了し、森づくり事業の
新たな拠点としての管理運営が始まりました。

2014年4月には、「里の森ゾーン」に大型複合遊具を設けた「冒険の森」が完成しました。
また「ふるさとゾーン」も引き続き整備が進められ、2014年度末までに芝生広場・デッキ
・駐車場などが完成したことから、2015年4月1日付けで「ふるさとゾーン」11,52
haを追加開設しました。これにより「びわこ地球市民の森」の全ゾーン42.5haが供用され
ることになりました。


 今後は、「ふるさとゾーン」の未整備の計画施設であるトイレ、橋などの整備を進め、
2019年度の全体完成を目指します。

「びわこ地球市民の森」では、土地造成・駐車場・トイレ・園路・広場は都市公園事業として
整備を進めていますが、この公園の主体である「森づくり」については、多くの個人・企業・
団体の方々に苗木から植樹をしていただき、森づくりサポーターやボランティアの皆さんによ
る枝払いや間伐などの森づくり活動により,長い年月をかけて豊かな森に育てていきます。
 


2001年にスタートした苗木の植栽は2013年11月末までに延べ45,994人の参加者
を以て
160,967本の苗木が植栽され、これにより苗木植栽予定地全ての植樹活動は終了
しました。このため、これからの森づくり活動は「植樹」から「育樹」へと活動内容を切り替
えて進められることになります。

ゾーニング

◇出会いのゾーン(エントランス・シンボルエリア)→多様な森へのいざない、人と森との出会いの場

◇里の森ゾーン(森の環境学習フィールド)→四季の花や緑、木の実のある森の観察フィールド

◇ふれあいゾーン(水辺の環境学習フィールド)→流れ・池・湿地と森の生態観察ゾーン

◇つどいのゾーン(集いと交流の広場)→多彩な遊び、活動の出来る集いと交流の広場

◇ふるさとゾーン(現況保全のエリア)→かつての野洲川の河畔林(河原などに自生していた高木の林)